天気の良い日、公園の池で亀が水から出て甲羅干しをしています。目的は何なんでしょうか
1 甲羅や骨の元となるビタミンの合成
骨の元になるのはカルシウムですね。体内にカルシウムを取り込んだらそのまま骨になるのではなく、
別に摂取したカロテンに太陽光に含まれる紫外線を当てて「ビタミンD3」に変化させます。
カルシウムはビタミンD3があって始めて骨や甲羅の原料となります。
これはカメに限った事ではありません。小さいとき「お外で遊びなさい」と言われるのは、骨を丈夫にする為ですね。
2 体温を上げる
カメなどの爬虫類は、私たち哺乳類や鳥類と違って、自分の体で発熱し、体温を保つ事ができません。
要するに「変温動物」ってやつです。変温動物は体温を上げるため、何かしら別の熱源に頼らなくてはいけません。その熱源として最も手っ取り早いのが「太陽光」なのです。
体温を上げると、体内の胃腸なども活発に動き始めるので、たくさん食べれるので体力や脂肪も
蓄えられます。
3 体表の殺菌
太陽光には紫外線が含まれています。この紫外線、カビや細菌類など目に見えないようなものの
殺菌にはうってつけ。カメの日光浴を見ていると、より日のあたる方へと移動したり、手足の向きを
変えてまんべんなく日光を浴びようとしています。これは体の隅々まで紫外線を浴びて殺菌しようという
彼らなりの知恵です。
のんびり甲羅干ししてるように見えますが、アレなしでは彼らは生きていけないのです。
がんばっている彼らを応援してやって下さい。
ビタミンDの合成・活性化に直射日光(紫外線)が必要です。
ビタミンDはカルシウムの吸収に不可欠なホルモンなので、骨格の一部外骨格化しているカメさんには特に重要です。
もっと基本的なこととして、変温動物であるカメさんは日光に当たって体温を上昇させなければ活動できません。
これはトカゲやヘビさんも同様。トカゲさんが日なたの石の上でべったりしていることがありますが、人がこれを真似するのを「トカゲを決める」と言い、初冬にヘビさんが日向ぼっこに出たりするのを「穴惑い」と言います。
甲羅は皮がむけます。
皮をむけやすくするためじゃないですか。亀は自分じゃむけないし・・。
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