ミドリガメと日光についてネットで調べたところ、切ってもきれない関係だとありました。でも個人の意見によると、ときどき外に出すくらいで大丈夫、という人もいるようです。詳しく教えてください。
どうして紫外線が必要なのか。体内に取り入れたカルシウムを吸収するのに必要だからです。紫外線の中のUVBを浴びてビタミンD3を作り、そしてようやくカルシウムを吸収できるようになります。紫外線に当たらないと、カルシウムの吸収が出来なくて甲羅や骨の形成ができません。また、カメを含む爬虫類は変温動物ですので、餌を食べたら消化させるために体温を上げます。温度を上げるためにも太陽光が必要になります。
例えば、飼育者が14時から15時まで暇になったので、カメに日光浴をさせたとしましょう。確かに、ムダではありません。ただ、朝イチに餌を与えたのにこの時間に体温を上げさせても遅すぎます。ミドリガメ(自分はこの言い方が嫌い)は温帯性のカメですので、極端に体温を上げる必要はありませんから大きな問題にはなりませんが、熱帯性の種や調子が落ちている個体には十分な致命傷になります。また、紫外線に関しても、カメ自身が浴びたいときがあるようで、種によっては紫外線灯からの距離を選んでいることもあります。このような状態で、無理矢理カメを外に連れ出しても「いまさら遅いわ。」ってなるかもしれません。
カメ自身が飼育者に直接訴えることは出来ないので、我々がカメに選択肢を与える必要があります。そのためには、紫外線灯とバスキングライトが必要になってきます。
余談ですが、この知恵袋の解答で「我が家の子です」的にカメの写真が貼られていたりしますが、たまに「甲羅が平べったく、甲羅の大きさの割りに細い手足」をした個体を見ることがあります。これは、甲羅が隠れる程度の水深で、カメに十分泳がせていないことが原因です。カメが溺れるなんて言う人もいますが、水中に足がかりを設け陸場をしっかり設置していれば、溺れることはまずありません。我が家の水ガメですが、甲長7~8センチほどで30センチの水深で元気に泳ぎ回っています。ミシシッピアカミミガメより泳ぎが下手な種類なのに。
最後に。
こういう言い方もよくないのでしょうが、「ミドリガメ程度」ならそれでも良いのではないか、とも思います。ミシシッピアカミミガメをミドリガメと呼ぶ様な飼育者は、カメ本来の生活スタイルや成長を気にはしていないと思いますし。「飼育」と「維持」、爬虫類の中でも特に水ガメは「耐え忍ぶ」生き物ですので、合っていない環境でも命を落とすことは少ないです。この状態を「元気に生きている」と捉えるか、「辛うじてカメではある」と捉えるかの問題です。正直自分は、他人の家のカメの生育具合なんて、どうでもいいです。
いまいち文章がまとまらず長文になってしまいましたが、雰囲気だけでも伝わればと思います。
既に他の回答者さんがパーフェクトな回答をしていますね。
私見では「室内飼いは紫外線ライトとバスキングライトを併用し、できる限り自然の日光に当ててやればなお善し」と言ったところでしょうか。
自然の日光に当たった方が甲羅も丈夫に綺麗に成長します。
ネットなどでいろいろな意見があるのは紫外線の効果が目に見え難い事とすぐに効果が現れる訳では無いと言う事が一因だと思います。
ベビーの時にどのような世話をしたか?で成体の姿も変わってきます。
カメは「仕上げる」生き物です。
主さんもカメを立派に「仕上げる」事ができる様に頑張ってください。
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