2012年3月28日水曜日

掌蹠膿疱症で困っています

掌蹠膿疱症で困っています

左の足の裏に発生してアカギレ状になり、痛みで歩行も苦痛な状態です。

皮膚科の医者にかかっているのですが、ステロイド1本消費→改善せず

一段強いステロイドに切り替えまた一本消費した状態で改善していないのが今の現状です。



完治の難しい病気だと言われているのですが、副作用のある薬を使っている事、しかも改善していない事に不安があります。



行く病院を変更する時期でしょうか?それとも先生を信じてもう少し様子をみるべきだと思いますか?







尋常性乾癬になって25年以上になる者です。5~6年前から掌蹠膿疱症も合併しています。

現在は外用薬だけでコントロールできていて、使用しているのはステロイド、ビタミンD3、サリチル酸ワセリンです。

ご相談について私の考えを述べさせていただきます。



ステロイドの使用について

ステロイドの副作用は内服薬のものがあまりにも有名なため不安を持たれる方が多いと思いますが、外用薬が体内に吸収されるのはごく微量でしかもすぐに分解されるので心配はないと思います。またアトピーの方がステロイドの副作用で苦しむといった例は、顔などの皮膚の薄いところに強いものを自己判断で使用し続けたりして起こる誤使用によるものが多いと言われています。乾癬や掌蹠膿疱症のように角質が分厚くなるような疾患の場合、皮膚の症状があるところに塗っている分には副作用はあまり問題になることは少ないと思います。私の場合は長年軟膏を塗り続けていますが、塗った後手を洗わないので指先の皮膚が少々薄くなっている程度です。



なかなか改善しないことについて

足の裏の皮膚は体のなかで最も厚く薬剤の浸透が悪い部位で、しかも角質がぶ厚くなっているので尚更薬が効きにくくなります。そのためストロングクラスのステロイドの使用は普通のことです。

この問題に対処するためには、角質溶解作用のあるサリチル酸ワセリンの併用とか、密封療法を取り入れるとかの工夫をします。私の場合、夜寝るときに足底に軟膏を塗り食品用のポリエチレン袋を履いてその上に靴下をはいて寝ていました。朝足を洗ってから再び軟膏を薄く塗って靴下をはいて出勤していました。角質が厚いと歩いた時に裂けて皮膚の下の筋層まで切れて痛みが強いのでこの方法はとても有効でした。

次回の診察時に、角質が厚すぎて薬の効きが悪いがサリチル酸ワセリンを併用するのは私の場合どうでしょうか?とか、夜寝てるときだけポリエチレン袋を履いて密封療法をやってみたいのだが私の場合どうか?といった質問をしてみてください。乾癬の治療に詳しい先生なら是非を検討してくれると思います。



病院を変えるべきかについて

掌蹠膿疱症の原因は未だ不明ですが、一部の方は扁桃腺の炎症が原因の場合があります。また、金属アレルギー特に歯科金属アレルギーが原因のことがあります。初診の際にのどを診て扁桃腺の腫れをチェックしましたか?次回の診察時に、扁桃腺を取った方がいいのか?とか、金属アレルギーの検査をした方がいいのか?とか質問してみてください。

また、奈美悦子が治療したことで有名になったビオチン療法ですが、効く方が稀にいるようなので一度はダメ元でやってみてもいいかと思いますが、医師によってやってみようかと言ってくれる先生と、全く相手にしない先生がいるので聞いてみてください。

掌蹠膿疱症にはいろいろ治療法がありますが、まずはステロイドの外用で始めて治療効果をみながら薬を変更していくと思います。標準的にはステロイド外用だけでダメなら紫外線を併用するのですが、病院によっては設備がない所ではできないので、チガソン、免疫抑制剤、リウマトレックス、生物学的製剤といった効果はあるけれどもより副作用の強くなる薬剤が選択されてくると思います。今は治療を始めたばかりの段階なので医師も治療に対する反応を確かめているところだと思いますのでしばらくは続けてみてはいかがでしょうか。この病気は医師と長く付き合わなければならないので、治療を進めていくうえで医師との相性も大事な要素となります。質問に丁寧に答えてくれるとか、患者のライフスタイルを考慮した治療法を提案してくれるといった医師と出会えるといいですね。



民間療法について

乾癬も掌蹠膿疱症も難治性の疾患なのでアトピービジネスと同じように民間療法や健康食品のたぐいが宣伝されてます。西洋医学は症状を抑える対症療法であって根本的な解決にはならない、体質自体を変えるためには○○○がいいですよ、といったパターンが多いと思います。少なくとも、現在西洋医学で行われている標準治療は、世界中の医学者が長年にわたり研究・治療してきた中で有効性がどれくらい、副作用がどれくらいとはっきり判明しているものが採用されています。このように客観的に効果のはっきりしているものと自称絶大な効果があるものとどちらに信用があるのか、絶大な効果があるのに厚労省が保険医療にしないのはなぜか、そんなことを常識的に考えれば民間療法に?マークがつくのは当然と思います。かく言う私も症状がなかなか改善しない時はワラをも掴む気持ちで飛びついたこともありました。少しは効果があったものもありますが、ほとんどはサギみたいなものでした。効果がみられたものでも続けるには費用がかかり過ぎて続けられません。これらのことから私の得た教訓は、商売人の口車に乗らないようにしましょう。ということでした。








西式健康法を見てください。



難病に対してよいアプローチをしています。

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