2012年3月18日日曜日

コザクラインコの餌について質問です。

コザクラインコの餌について質問です。

今まではシードのみを与えていたのですが、野菜嫌いで栄養バランスの偏りが気になっていたので「PCNF」というペレットに切り替えてみました。



シード食の頃、時々飲み水にネクトンSを混ぜて与えていたのですが・・

ペレット食の状態で更にネクトンSを与えたらビタミンなどの過剰摂取になってしまいますか?



どなたか詳しい方、アドバイスお願いします。







過剰症になる場合もあります。



基本的にはペレット食ならば副食は必要ないかと思います。

ビタミンには水溶性と脂溶性があります。この場合、過剰症が問題となるのは脂溶性に限ります。



鳥は栄養失調を起こす事が多く、海外では鳥の栄養に対する認識が高いため、ビタミン過剰症がしばしば発生しています。

顕著なのはビタミンD3とビタミンAの過剰症です。



鳥類はビタミンD2が利用できないため、ビタミンD3をコレステロールから日光浴で生成させるか、サプリメントとして与える必要があります。

通常、サプリメントの推奨量やペレットへの含有量は少量で、体内で生成されるビタミンD3は必要以上には生成されないため、過剰症は発生しません。しかし、サプリメントの過剰投与など、外部より過剰な摂取をした場合には発症します。

飼育鳥の維持期におけるビタミンD3の推奨量は1000IU/kgとされ、中毒症はその4倍から10倍と考えられます。

ビタミンD3の過剰はカルシウムの吸収および再吸収の増加から高カルシウム血症を引き起こし、その結果、カルシウム沈着(石灰化)を招きます。

軟部組織の石灰化により多尿、元気・食欲低下、下痢などの症状が見られ、高カルシウム血症から心不全、痙攣、ショックを起こす可能性もあり、成長期では骨格の形成異常を引き起こします。



ビタミンAの過剰症は、100倍量の長期投与で中毒症を発症するという報告があります。このことから、通常過剰症は起きにくいとされています。

ビタミンAには前駆体であるベータカロテンでの摂取の場合、必要量だけがビタミンAになるので過剰症にはなりません。サプリメントではビタミンAの状態で存在しているため、過剰症になる可能性が捨てきれないのですが、飼育鳥の寿命を考慮すると、ビタミンAによる過剰症の症状を呈する頃は、寿命を迎える前後になるかも知れません。

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