2012年3月23日金曜日

リクガメの甲羅をきれいに育てるには

リクガメの甲羅をきれいに育てるには

なにが重要なんでしょうか?



餌ですか?温度ですか?湿度ですか?運動量ですか?



WCの甲羅がつるつるになるのはなぜなんでしょうか?どこかに擦って研磨しているんですか?







大きな要因は、『紫外線の供給量』と『餌と成長速度』かと思います。



御存知の通りに甲羅育成に『紫外線は必須』でして、与えてる餌にカルシウムを添加しようが紫外線無しでは意味を成しません。



・ 摂取したカルシウムを吸収するには『ビタミンD3』が必要となりますが、ビタミンD3は紫外線を浴びる事で体内形成されるので、成長における骨格形成・甲羅の成長に紫外線は非常に重要であり『不可欠』なのです。



・ 人工的なライトでも多少の紫外線を得る事はできますが、太陽光とは比較になりませんので、『屋外活動が可能な時期』には『天日での甲羅干し』が非常に有効であり大事でもあるのです。 ※ 人工的なライトは『冬場をしのぐ程度』と捉えた方がイイでしょう。



・ リクガメは『粗食に耐え得る生物』でして、栄養価が低い植物のみでも立派な体格に育つ事ができます。 が、これに対して栄養価で優れた人工飼料は『栄養高過ぎ』でもあり、体格の成長と甲羅の育成に差が生じる可能性があるのです。

この件に先で述べた紫外線の状況や、狭いケージ内での運動量を考えれば、どう考えても自然下の状況とは異なる結果となり、甲羅の成長などの分かり易かたちで現れる事があるのです。



※ 『研磨』なんかしてませんよ(笑)



自然下の個体は上記内容とは無縁の環境に生息しておりますので、人工飼育下で見られるような不具合が生じないのです。








こんばんは



私的には、

①バランスのとれたエサのバリエーション

②温湿度の変化が少なく、安定した紫外線量が供給出来る環境

だと考えています。



①理想的なエサとして

●カルシウムが豊富なこと

●繊維質が多く含まれていること

●各種ビタミン・ミネラルが豊富であること

●低脂肪・低タンパクであること

●適度な水分が得られること

が、あげられます。



また、上記に加え、カルシウムを効果的に吸収させるには、

●カルシウムとリンの比率が大切で、『カルシウム4~5:リン1』で摂れるように、カルシウムが多くリンが少ない野草や野菜を多種多様で与える必要があります。



その他に、成長スピードにも原因があると思われ、甲羅と身体の成長スピードにもバランスが必要になると思われます。そのため、与えるエサの量に強弱をつけたり、休胃日を設けじっくり・ゆっくりと成長させる必要があります。



②リクガメは外気温動物ですし、太陽光の恩恵を受けて成長していく生き物ですので、温湿度・紫外線供給の全てが要因になると思われます。

もちろん、野外での飼育(特に夏場)が理想となりますが、国内で冬場に屋外での飼育が出来る環境は少ないですし、ほとんどの飼育者が室内飼育となります。しかし、室内飼育で野外の環境を再現することは不可能に近いため、強い紫外線が出るライトを設置し、温湿度の変化を少なくするような環境を作る必要があるわけです。



結論としては、バランスのとれたエサをバリエーションよく与えるだけではダメで、摂餌したエサから効率よくカルシウムを吸収させることが出来る紫外線、リクガメが生活していく上で必要不可欠な温湿度がそれぞれバランスよく提供出来ることが必要になると思われます。



参考程度に。







紫外線を浴びる事です。窓際で日光浴をさせずに外で日光浴と運動をさせ野草を根ごと食べさせるとペットの陸亀も見事な甲羅が仕上ります。亀の展覧会にはその様に飼育したギリシャを出展してました。物凄く手間暇を掛けるのです。







餌と紫外線の量 以上。

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