2012年3月23日金曜日

血液検査凝固系検査項目で AT3Dダイマー FDP定量 血漿フイブリー この検査...

血液検査凝固系検査項目で AT3Dダイマー FDP定量 血漿フイブリー

この検査で 何がわかるか教えてください。お願いします







AT3(アンチトロンビン3)、D-ダイマー、FDP、血漿フィブリノーゲンを確認しているとすれば、対象疾患はDIC(播種性血管内凝固症候群)です。



ビタミンKが減少するようなことがあったのですかねぇ。あまり聞いたことがないですが・・。



自己抗体を測定しているのならITP(血小板減少性紫斑病)などを疑っているのでしょうか?12万であれば出血傾向は基本的に出ないと思いますが・・。








血小板数が低下する疾患は多数ありますが、主治医の先生は以下の疾患がないかどうかを検査されているのだと思われます。

1) 播種性血管内凝固症候群(DIC):FDPやDダイマーが上昇します。典型例では、フィブリノゲンが低下します。アンチトロンビンIII(AT III)も低下することがあります。

2) 特発性血小板減少性紫斑病(ITP):血小板数の低下する血液疾患です。典型的なこの病気では、血小板数が骨髄中で作られているのだけれども、脾臓などで血小板が壊れるため、血小板数が低下します。血液検査のみでなく、骨髄検査が必要になることもあります。

3) 抗リン脂質抗体症候群(APS):脳梗塞や深部静脈血栓症などの血栓症の原因になります。女性の方では、習慣性流産の原因にもなりえます。抗カルジオリピン抗体と、ループスアンチコアグラントの検査が必要になります。

4) その他:血小板数が低下する疾患は他にも多数あります。



なお、血小板数12万ということですが、one pointのみでなく、経時的な変動が重要です。通常は、血小板数12万では出血傾向はみられませんが、さらに低下してくる場合は注意が必要です。いずれにしましても、適切な検査を行った上で、診断確定することが最優先になります。



追伸:ビタミンK欠乏症と播種性血管内凝固症候群の合併も無いわけではありません。血液検査で診断可能です。

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